文化財ザックザクの好アクセススポット!三井寺の魅力をご紹介

大津市の中心街に位置する園城寺(おんじょうじ)、通称三井寺(みいでら)。この三井寺には、国宝、重要文化財がザックザク! 県内屈指の数を誇っています。名実ともに隠れ名所スポットです。

知っていました?三井寺は総本山比叡山延暦寺よりも年長さんなんですヨ
三井寺仁王門
三井寺仁王門、裏側ですけどね。

三井寺の名で知られる長等山園城寺は、世界遺産比叡山延暦寺と同じ天台宗のお寺です。時は9世紀末。智証大師円珍という天台宗の高僧によって復興されたのがこの園城寺です。

しかし、元を辿れば、壬申の乱(672年)後、敗北した大友皇子を祀るために創建されたのが、そもそもの起こり。延暦寺の創建は、8世紀末ですから、三井寺の方が歴史は長いんです!

そんな三井寺は、JR大津駅、JR大津京駅、京阪三井寺駅から程近く、アクセスのよい好立地にあります。最も近い駅、京阪三井寺駅からは徒歩10分の距離です。駅から西に向かって、琵琶湖疎水沿いに歩き、橋を右折、横断歩道をさらに左折してまっすぐ西進すれば、重要文化財でもある荘厳な仁王門がすぐに視界に飛び込んできます。

三井寺のメインイベント!三井の晩鐘とまるで仏像博物館な国宝金堂
三井寺金堂
三井寺金堂

仁王門をくぐって坂道を上がっていくと見えるのが、三井寺の総本堂でもある国宝、金堂です。この質素ながらも重厚なお堂は、北政所(豊臣秀吉の正室)によって1599年に再建された、桃山時代を代表する名建築と言われています。

内部構造はぐるりと一周できるような作りになっていて、所狭しと数多くの仏像が安置されています。まるで小さい仏像博物館のようになっていて、仏像に詳しい知識がなくとも圧倒されます。

三井の晩鐘
三井の晩鐘

金堂の南東すぐ向かいには、鐘楼がこぢんまりと控えています。見過ごしてしまいそうですが、金堂の南東すぐ向かいには、鐘楼がこぢんまりと控えています。見過ごしてしまいそうですが、重要文化財。ここに安置される梵鐘こそ、浮世絵などで有名な近江八景のひとつ「三井の晩鐘」です。

ここで帰っちゃいけない!まだまだ見所ザクザクなんだ

三井寺三重塔

金堂と三井の晩鐘を過ぎると見えるのが、弁慶の伝説が残る霊鐘堂、円筒形をした八角輪蔵にひしめくようにお経が納められた一切経蔵と、こちらも見所満載のスポット。

続いて、三井寺の建築物の中でもひときわ目立つ三重塔が見えてきます。均整のとれた美しい三重塔、見栄えだけでも一見の価値があります。

この三重塔は、元は奈良の比蘇寺という聖徳太子により建立されたお寺にあったのだとか。その後、豊臣秀吉により伏見城に、さらにその後、徳川家康によりこの三井寺に移築されたという曰く付きの逸品。知れば、見方も変わります。

三井寺の締めくくり!文化財の宝庫、文化収蔵庫と市街を望める観月舞台
三井寺観月舞台
三井寺観月舞台

広大な敷地のお寺ともなると、歩いて、都度その場所のガイドを読んで、また歩いて・・・・・・。少し休憩もしたくなります。三重塔の付近を過ぎると、文化財収蔵庫がお目見え。ここは売店もあり、ゆっくり座る場所もあって休憩も可能。

そして、なによりも三井寺の最大の魅力である、豊富な文化財を鑑賞することができます。三井寺は、仏堂、仏像、壁画、書物など、国宝10件64点、重要文化財42件720点と異常に豊富な数の文化財を抱えています。境内に所在するものでもいっぱい! その内、50点以上を所蔵しているのがこの文化財収蔵庫です。

圧倒的なのは狩野光信の障壁画。歴史的知識や仏教美術への造詣がなくとも、うなってしまう圧巻の襖絵。桃山文化の真骨頂が観られますよ!

この収蔵庫を過ぎると、三井寺の最後の見所、観音堂が見えてきます。観音堂は、観音様巡りで知られる西国三十三所の第14番札所。この観音堂の脇には観月舞台が控えており、その奥に大津市街と琵琶湖を臨めます。この景色が意外に長い三井寺巡りのゴール。お疲れ様でした。

三井寺という名は歴史、観光、文学芸術などで知られています。しかし、多くの文化財を抱える仏閣が大津市中心部にあるというのは、意外にご存じではないのではないでしょうか。行き帰りに通る琵琶湖疎水と併せて、桜や紅葉のスポットとしてもすすめです。

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投稿者: Hiyokomaru

こんちはっ! こっそり頑張るSOHOライター、ひよこ丸だよっ。 こう見えても、もう不惑のオジサンなんだ(汗 いつか立派な雄鳥ライターになるんだっ!

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